理解しやすい毒親、理解されにくい毒親。毒親のタイプは1つじゃない。
理解しやすい毒親、理解されにくい毒親。毒親のタイプは1つじゃない。
毒親って暴力的で育児放棄する人のこと?
インターネットで毒親についての記事、それについて書き込まれた掲示板を見ていると
「毒親=ネグレクト」
「毒親=暴力的」
…といったように、毒親とはあからさまに我が子を無視したり、衣食住の面倒をろくに見ず育児放棄したり、子供に暴力をふるったり…といったイメージが圧倒的に多い事に気付きます。
しかし現実には、毒親にもいくつかのパターンがあり、そう分かりやすいパターンばかりではありません。
もちろん、毒親の数だけその特徴も行動パターンもバリエーションがあるので、細かく分けると実際には数えきれないほどの“毒親パターン”があると思います。
ですが、あえてざっくり大まかなパターンに分けると、毒親には2つのパターンがあるように思います。
毒親には大きく分けると2パターンある
①ネグレクト型
基本的に子供に愛情が無い。子供の躾や世話をするのが面倒。ふだん子供が何をしていようが気にならないし、興味が無い。
自分(親)にとって不愉快なこと、不利益なことがあった時のみ怒ったり叩いたりするが、外の世界で子供が誰かに迷惑をかけていないか、子供が1人で出歩いて事故にあったりしないか…などは特に気にならない。
パッと見で分かりやすい毒親なので、近所の人や親戚にも“毒親であること”が認知されているケースも多い。
②過保護、過干渉型
基本的に子供に愛情がある(つもり)。子供の自立の芽を摘むほど献身的に身の回りの世話をする親も少なくない。
子供が何をしているかが常に気になるし、自分が子供の情報を把握していないことが許せない。
子供の交友関係や交際相手のことも知りたいあまり、“いい年齢の子供”の部屋にも勝手に侵入して部屋を漁ったりする。
※子供の自立が許せない、受け入れられないケースもあり、その場合は子供が一人暮らしを希望してもあらゆる手を使って邪魔する。
子供が事故や事件に巻き込まれることへの不安が一般的な親よりもひときわ強く、「子供が健全な社会生活を送れなくなるレベルまで」束縛したり自分の価値感を押し付ける。
「自分が安心すること」が何をおいても最優先で、そのためなら子供が制限だらけのつまらない人生を歩もうが関係ないと思っている。
子供に豊かで充実した人生を送らせることよりも、自分の思い通りの狭い世界で危険を極端に避ける人生を歩ませることに価値を見出すタイプの毒親。
パッと見では子供を愛する親と言う印象なので、多少過保護な印象は与えても毒親であることは親戚も近所も気付かないケースが多い。
…私はこのうち、後者の「過保護・過干渉型の親」に長年苦しめられて来ました。
詳しい話はまた別の回で話したいと思います。